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結局、こうなるんだよなぁ…。 「宇市さん、ちょっと酷いんじゃないんですかぁ?」 私は今、人生で8回目くらいの糾弾の場に立たされていた。 いや、その数で正解かどうかは自分でも定かではないけれど。 でも、幼稚園に通い出した頃を皮切りに、小、中、高、大、就職先と、生活の舞台が変わる毎に必ず一回はこういうトラブルに巻き込まれていて、そして年代によってはその頻度が高かったりしたのでちょいと上乗せして8回目くらいだろうと判断した。 特に30才を間近に控え、世間では『お局』と呼ばれる世代に突入した今、その間隔が格段に狭まって来ていて、ここ3ヶ月の間にすでに2回もこういう事態に陥ってしまっている訳で。 やっぱり何年も同じ仕事をしていれば自然とスキルアップして行くし、後輩達の無駄な動きが否応なしに目についてしまい、口を出さざるを得ない流れになるんだよなぁとしみじみ思ったりして…。 「ちょっと、聞いてるんですか!?」 改めて詰問された所で、私はため息を吐きつつ答えた。 「聞いてるに決まってるでしょ。目の前でやいのやいの言われてるんだから」 現実逃避のように脳内で目まぐるしく考えを巡らせてはいたものの、もちろん完全に意識を飛ばしていた訳ではなく、ちゃんと自分を取り巻くこの状況を認識していた。
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