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クラスメート、同級生、下級生、時には先輩と、場面場面で泣かせる相手は違って来たけれど、性格や雰囲気は見事なまでに共通していた。
よく言えばおっとりほんわかのんびり、歯に衣着せずにぶっちゃければ超絶に鈍臭く、しかもそういった己の欠点を直そうという意識は微塵もなくて、周りが自分のペースに合わせてくれるのが当然と思い込んでいる甘ったれ。
そしてビジュアルは、決まって童顔で私より細くて小さくて、いかにもか弱くて儚げなタイプ。
まぁ、幼少期から常に平均より高い身長で、現在170センチの私と比べればたいていの女子は小柄になるだろうけど。
顔も無駄に彫りが深く、しかも老け顔で全く可愛げがないもんね。
分かりやすく例えれば土佐犬がチワワかマルチーズかトイプードル系の小型犬を威嚇しているようなもので、その光景にインパクトがありすぎて誰もトラブルの本質に目を向けようとしてくれないのだ。
「もう良いでしょ!いい加減許してあげなさいよ!」という決まり文句と共に小型犬は保護され、私から速やかに引き離されて、ひとまず壮絶なバトル(私にとっては正当な話し合いの場なのだけど周りからはそう見えている)は終結する。
そして今回もそんなお約束な流れでエンディングを迎えようとしていたのだけれど…。
「いえ、先輩方。私が悪いんです~」
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