全部忘れたい

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何も考えたくない もう考えるの疲れた 何かダメだ そんなときは眠る 大学生になって親元を離れてから始まったこと こんな処世術を身につけてから 私が眠りに費やした時間は考えたくない できないという感覚を知らなかった子供のころ 怖いものはなくて 努力すれば何でも叶えることができると 信じ込んでいた 大人になって 自分が社会の歯車の一員でしかあり得ず さらに一員でさえもいられない落ちこぼれと知り 自分との付き合い方が分からなくなった 感情から逃れるために 時間が過ぎ去ることを求めて ベッドに潜りこむ 最近はさすがに 大したことのない 生きている価値にも悩む自分にも慣れてきて まぁ生きていれば良いよと肯定できるようになった 大人になったということなのだろう
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