PART1汐留のプリンス様

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「そうだ…名前を訊いていなかったね」 「私は総務部の野原ひとみです」 「私は情報システム管理部の間宮璃愛です」 「情報システム管理部か・・・じゃ羽島課長の部下か・・・」 「あ、はい・・・」 コース料理が運ばれてきたが・・・休憩時間は残り30分・・・無事に最後まで食べきれるか心配だった。 「時間を気にしてるようだね・・・」 しきりにスマホを覗く私の様子を見て、元総理が察した。 「私たちの休憩時間は1時間ですから・・・」 「康秋お前からその羽島課長に連絡してあげなさい」 「はぁ?どう説明するんですか?敦司さん」 「私の名前を出せば、なんとかなるだろう・・・」 「・・・分かりました」 プリンス様は面倒臭そうに立ち上がり、スマホで我が部署に電話を掛けてくれた。 「以前、仕事でお世話させていただきました『アクティビティコンサルティング』の伊集院と申しますが、羽島課長をお願いします」
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