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「私・・・その・・・東亜の小児科で入院してたから・・・」
「えっ!?」
彼の瞳が大きくなった。鳩が豆鉄砲を食べたぐらいの衝撃を受けたのか、彼はカラダを離して、暫く動かなった。
「君は何の病で入院してたの?」
「心臓病です。でも、移植を受けて完治しました。今は普通の生活を送っています」
「そうか・・・君が・・・」
彼は私に眼鏡を返す。私は慌てて眼鏡を付けて、彼を見た。
「!!?」
彼の右手が私の左胸を優しく包み込むように触れて来た。
「そうか…ドキドキする理由が分かった・・・」
「あの・・・」
私は彼の右手首を掴む。
「その手・・・」
「あ…ゴメン・・・つい」
彼は私に制され、右手を引っ込めた。
「そ、それって…セクハラですよね・・・」
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