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でも、自分の出生を知り、女にフラれ、ネガティブになっていた俺を救ってくれた愛名。 彼女の存在が俺をいい風に変えてくれた。 「君は本当にいい女だ・・・」 「柾貴さんだって素敵な男性ですよ。観月さんが貴方を見ていましたよ」 「気が付かなかった・・・」 「彼女も貴方の魅力に気づき、フッたコト、後悔してるかも」 後悔されても、今更の話。 俺には愛名が居る。この先だって、愛名以外の女性は要らないし、愛するコトもない。 「観月に後悔されても困るな。 俺には愛名が居るから・・・」 俺は彼女の可愛いピンク色のグロスに彩られた唇にそっとキスした。 最近、思った。 彼女のカラダは花のような甘い香りがするコトに。 抱けば、抱くほど、その香りが強くなり、俺のその香りに溺れていった。
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