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__________ ______ 夜は父が所有する鎌倉の別荘に宿泊した。 親子3人で長期の休みになるとこの別荘で過ごしたコトを思い出した。 今夜は柾貴さんと二人で過ごす。 彼は拓真さんから頂いた結婚祝いを真っ先に見た。 「これって・・・」 白い総レースのベビードールと紐パンティ。 総レースでは隠したい部分まで透けて見えてしまう。 「サイズは合ってるのかな?愛名、一度試着してみて」 「ええ~っ!?嫌です!!恥ずかしいです!!」 私にしては大声を出し、拒否した。 「折角の拓真さんのプレゼントを無碍にするのか?」 「だって…そのベビードール。透け透けじゃないですか・・・」 「だから、いいんだよ」 柾貴さんは笑顔で私で渡した。 「そんなの着なくても、欲情するクセに・・・」 「ムード作りの下手な俺に協力してくれ。愛名」 「大丈夫です。十分、上手くなりました・・・」 「どうしてもダメ?」 柾貴さんは寂し気な目で私を見る。 私はその瞳に負け、試着しに脱衣所に向かう。
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