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妊娠した愛名は敦司様の秘書のアルバイトを退職。 やはり愛名も悪阻で苦しんだ。 悪阻で苦しむ彼女を介抱していると何度も心を痛んだ。 「こんな苦しい思いをさせて、ゴメンな・・・愛名」 「…妊娠すれば、誰もが通る道でしょ?」 「でも・・・君のその苦悶の顔を見ていると罪の意識でいっぱいになる・・・できれば、交代してあげたい」 「それは無理ですよ。柾貴さん」 「俺は男だからな・・・」 愛名はベットにカラダを横たえた。 「ちょっと捨てて来る」 「ゴメンなさい・・・柾貴さん」 「いいんだよ」 俺は洗面器に吐いた物を、バスルームの排水溝に捨てに行った。 悪阻で、食欲も出ない愛名。 口の中がさっぱりするような夕食メニューを考えた。
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