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陣痛と陣痛の合間は愛名も俺と普通に会話を交わしていたが、陣痛が狭まり、痛みが強くなるにつれ、顔から余裕も消え、黙り込むようになった。 俺は愛名を励まし、痛む腰を摩り続けた。 「愛名」 待機室に居た俺たちを愛名の両親の康秋さんと璃愛さんが訪ねて来た。 「まだか??柾貴君」 「あ、はい・・・陣痛が来てるんですが・・・」 「そうか…大丈夫か?愛名」 「うん。お父さん、仕事は?」 「今日は早退して来た・・・俺たちは外で待ってる。柾貴君、愛名を頼んだよ」 「あ、はい・・・」 二人は愛名を様子を見ると、廊下に出てしまった。 「柾貴さん、喉が渇いた・・・」 「そうか・・・待ってろ」 俺は愛名に水を飲ませた。 「ありがとう」 「俺の方がありがとうだ」 「まだ…赤ちゃん誕生してませんよ」 「そうだな」
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