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大仕事をやり遂げた愛名は安堵した表情を浮かべ、赤ちゃんを腕に抱いた。 「私がママよ」 一人の命をお腹の中で育み、無事に出産した愛名に俺は畏敬の念を抱く。 「君はやっぱり俺にとって尊い存在だ。高嶺の花だよ。愛名」 「柾貴さんの高嶺の花発言、久しぶりに訊きました」 「・・・いや、だって…君は・・・」 「今日から、私とあなたはママとパパですよ」 「そうだね・・・」 家族が増え、世帯主の俺の責任は益々重大になったーーー・・・ ****** 翌日。 俺も愛名の眠る病室に宿泊した。 俺は先に病院の1階のカフェで朝食を済ませ、戻ると愛名がベットから起き上がり、朝食を食べていた。 「柾貴さん…」 「起き上がって大丈夫なのか?」 「10時から授乳指導ですよ」 「授乳指導?あ・・・」 俺は頬を染めた。 赤ちゃんを産んだ女性は母乳が出るんだった・・・愛名もそうだと思うとなぜか心臓がドキドキする。 「どうしたんですか?柾貴さん」 「いや…別に…昨日はご苦労様だった」 「名前ちゃんと考えておいてくださいね・・・」 「名前はもう考えてるさ。 俺の名前と敦司様の名前をを合わせて貴司(タカシ)君だ。昨日、お義父さんと二人で考えた・・・」
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