ハーレム桃太郎

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ハーレム桃太郎

「ねぇ、桃太郎。鬼ヶ島までまだなの?」  気だるそうに旅のお供の犬山一仔(いぬやまいつこ)が訊いてきた。 「まだまだかかる。我慢してくれ」  なだめるようにそう答えた。  俺の名前は桃太郎。名前の由来だが桃から生まれてきたから桃太郎とおばあさんが名付けてくれた。今年で十七歳になる。  おばあさんの話では浮気性のおじいさんをシバき倒した後、血を洗うべく川へ洗濯しに(一応言っておくがおじいさんはまだ現在進行形で生きています)行った際、ドンブラコ、ドンブラコと大きな桃が川から流れて来たのを持ってきたらしい。  興味を持ったおばあさんはその桃を家に持ち帰り、家で保管しているとパカンと桃が割れ、桃の中から俺を産まれてきたそうである。  俺はおばあさんに愛情たっぷりに育てられた。八十歳を超えてるのだが、どう見ても二十代前半にしか見えず今も元気いっぱいである。  おばあさんから、格闘術、剣術など様々な戦闘の極意を教わった。  ちなみにおじいさんからは女のたらしめ方を教わった。本当、あのジジイはどうしようもない。何回、おばあさんを怒らせるんだ。そして何回死にかけてるんだ。その生命力だけは評価できる。     
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