Forever Friend

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Forever Friend

『添い寝フレンド』 初めてその言葉を聞いた時は衝撃的だった。 その名の通り、添い寝するだけの友達。 もっと正確に言えば『異性の』友達。 いつもは何となく見ている情報番組だけど、その時は身を乗り出して見入ってしまった。 理解できなさすぎて。 添い寝するだけっていくら女子側が言っても、男子は納得するのか!? 身近にいる男友達を思い浮かべてみたけど、野獣のような彼らが女子の隣で大人しく寝てる姿なんて想像できなかった。 「あ」 一人だけ、野獣じゃないのがいた。 君塚 (せい)。 一言で言うなら王子様タイプ。 線が細くて、体重は私とあまり変わらないんじゃないかと思うくらい。 サラサラの髪に、長い睫毛、美しく輝く瞳。 今まで何度かスカウトされた事もあるらしく、とにかく美形。 そしてかなりの天然ぶりに、見ていてヒヤヒヤする時もあるけれど、持ち前の美貌と人懐っこさで切り抜けていた。 バイト先のカフェでも君塚くんに接客されたお客様はいつもニコニコの笑顔で帰って行く。 私と初めて会った日も「木下 椿さん?じゃあ、つーちゃんて呼んでいい?」なんて、女友達でもそんな呼び方する子は周りにいなかったのに、瞬時に呼び方を決めてしまった。     
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