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思わずアイスコーヒーを吹き出しそうになる。
「う、うん」
「こないだテレビで初めて知ったんだけどさぁ」
私と同じ番組見てたって事かい。
「あー、見た見た」
「ホント?あれさ、僕やってみたいんだけど」
「えっ!?」
「つーちゃん、やってくれないかなぁ?」
「は!?」
「だって友達じゃん、僕達」
「ま、そうだけど……」
よくわからないけど君塚くんはものすごく乗り気になってる。
天然で好奇心旺盛な彼らしいといえばらしいけど。
それにこないだ君塚くんでちょっと想像しちゃってたしな、私も。
彼氏がいるわけでもないし、別に断る理由ない、か……。
というわけで添い寝の誘いに応じる事にした私は、バイトが終わった後君塚くんの家に向かう事になった。
「どーぞー」
通された部屋はワンルームとは思えないくらい、センスよくまとめられていた。
私の部屋より断然おしゃれで垢抜けている。
はぁ~イメージ壊さないねぇ、君塚 聖は。
先にシャワーを済ませていたようで、Tシャツにスゥェットのラフな姿になっていた。
時計を見るとすでに0時近く。
正直、眠い。
私が思わずあくびをすると君塚くんはあははと笑い「つーちゃんて寝付き良さそうだね」と言った。
「その通り」私はめちゃくちゃ寝付きがいい。
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