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「それでね…、 先生?」
「うん、続きは?」
おかしい…。 いつものように話を聞いているだけ…。
なのに、なんで全ての言葉が悪く聞こえてくる!
あたりが歪んで見える…、これって一体…。
いつもとは違うのはすぐわかった。 数分、数秒の時間がわからなくなるあの時とは…明らかに違う。
そして……
「ふんふん…♪ わぁーーーー」
歌……? これのことか!
この声は俺…? なんで泣いてるんだ?
「……生、 先生!」
「えっ!」
子どもの必死な掛け声で目がさめる。 心配そうな顔でこちらを見ていた。
「大丈夫…?」
「う、うん…、ごめん」
とりあえず…送らなきゃ。 って…あれ…? 身体に力が入らない。 それに涙…? 体温が熱い…。
わからないことだらけだった。
そのあと、子どもを無事に送り終わると施設へ戻る。 職場の人に話をすると “明日は休みな”との事だった。 とりあえず、病院に行くことにする。
今までになかった…。 まるで別世界にいるかのように…
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