第2章 変化

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「それでね…、 先生?」 「うん、続きは?」 おかしい…。 いつものように話を聞いているだけ…。 なのに、なんで全ての言葉が悪く聞こえてくる! あたりが歪んで見える…、これって一体…。 いつもとは違うのはすぐわかった。 数分、数秒の時間がわからなくなるあの時とは…明らかに違う。 そして…… 「ふんふん…♪ わぁーーーー」 歌……? これのことか! この声は俺…? なんで泣いてるんだ? 「……生、 先生!」 「えっ!」 子どもの必死な掛け声で目がさめる。 心配そうな顔でこちらを見ていた。 「大丈夫…?」 「う、うん…、ごめん」 とりあえず…送らなきゃ。 って…あれ…? 身体に力が入らない。 それに涙…? 体温が熱い…。 わからないことだらけだった。 そのあと、子どもを無事に送り終わると施設へ戻る。 職場の人に話をすると “明日は休みな”との事だった。 とりあえず、病院に行くことにする。 今までになかった…。 まるで別世界にいるかのように…
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