第3章 拒否

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カン! いつもよ調子がいいかもしれない。思ったように打てて球たちはポケットに入っていく。 「ナイスショット! 今日は入るね」 「調子良いかも」 ビリヤードをしている時は、当たる場所、打つ角度など細かく考えているため気にしていないのかもしれない。 「はい」 「ありがっ…でか!」 友達が飲み物を取りに行ったと思ったらアイスを持ってきていた。 彼が作るととにかくデカイ。ソフトクリーム、10段ほど… 「最近どう?」 「どうって?」 「調子だよ」 彼は僕の病気のことを知っている。同じ職種だから話しやすかった。 それにその話を聞いた時、彼は僕のことを軽蔑しなかった。 今も昔と変わらず接してくれている。 「うーん。微妙」 「そっか」 「頭いたっ…」 アイス食べながら話していれば、食べるのを急ぎ過ぎたのか頭が痛い。これは毎回のことだが…相変わらず慣れない。 「やるか?」 「うん」 休憩が終わりビリヤードを再開する。 次のゲーム内容は彼の得意とする内容だった。
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