第3章 拒否

13/17
前へ
/36ページ
次へ
「はっ…」 気が付くと僕がいたのはイスの上… さっきまでいたのはビリヤードの台の近くだったはず。 また起きてしまったんだ…。 「やっぱりから…」 「自分のペースでいいよ」 「ごめん…」 幸いにも僕のことを知っているから、うまく対応はしてくれたみたい。 嫌がる様子もなく… ただ… また起きてしまったことは事実。 薬は…? 効いてないってこと? 「何か飲む?」 「うん」 「取ってくるよ」 「ありがとう」 1人の時間を作ってくれたのか… 今起きたことを考えてもわからない…。 記憶がないから… 推測でしかないが、また歌ったのだろう…それか泣いた? でも涙は出ていなかった。 考えれば考えるほどわからなくなる。 「ほい」 「ありがとう…ってアイスでかっ!」 「8段!」 「すごいなぁ…」 しばらくして戻ってくると、気を紛らわせてくれてるのかアイス…ソフトクリームを作ってきてくれた。 僕の性格、状態がよくわかっているからこそしてくれるんだと思う。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加