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「こんにちはー!」
「こんにちは」
子ども達が来た。靴をしまい奥の部屋までダッシュする。余程楽しみだったのだろう。
「先生何する?おもしろい話?」
中学の男の子。この子とはよくおもしろい話、怖い話などいろんな話をしている。
「あっ、先生! あれがいい! 後ろから…のやつ!」
「あぁ、怖い話のやつね」
デパートを歩いている時に起きた体験話。この話をすると大抵の人は驚くが、この子は何度も聞いているため驚かない。むしろ笑っている。
「えっと…これはね、ある日の夜…」
あれ、また…なんだこれ…。
話そうとした途端、意識が朦朧としてくる。
えっ…俺?
まるで上から自分を見ているように感じた。幽体離脱のような…
「あっ、えっとなんだっけ?」
「怖い話!」
「ごめんごめん」
少しすると戻って来ている。時間の確認をしなかったからわからない。ただ…なんとなく飛んだのはわかった。
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