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「えっ、お医者さん?」
「そうそう、最近近くに出来た病院のお医者さん。」
なるほど、そういえば最近こんなど田舎に病院が出来たと母が騒いでいたのを思い出す。
「いやー、てっきりニートか引きこもりかと思いましたよー。」
「君、なかなかズバズバ来るね...」
「そんなお医者さんがどうしてこんな場所に?しかもスコップ持って。」
彼の名前は河野三鷹さん。ワイシャツ一枚にダボダボのズボン。都会で流行りなのかどうかは知らないが、この場所で寝ていれば不審者かニートかホームレスだ。
「この時間にここに来たのは休憩時間で暇だったから、スコップを持ってるのは、ほら、ゾンビが出てきたときに必要じゃん?武器が。」
「何ですか、前者はまだしも後者の理由...。」
「そんなことより、君もこの時間帯にここにいるのっておかしくない?学生だよね?」
こいつ、痛いところをしっかりついて話変えやがった。
「それは、まぁ...」
「ははは、まぁどうせ学校抜け出して来たって感じでしょ?先生たち昼寝してる人多いしね。」
「そうなんですよねーって、何でそんなこと知ってるんですか!?」
昼時間のときに学生が入れば学校を抜け出したということは理解できる。しかし、先生たちが昼に仮眠をしているなんて情報は一部の生徒ぐらいしか知らない。もしかして...
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