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ある日の夜、夢をもう1度見てみたいと、言うつもりの無かった言葉が出てしまった。
はっと気付いた時にはもう遅く、彼は少し悲しそうな顔をしつつ言った。
「そろそろ、眠ればいいじゃない」
駄目だよ、それじゃあ傍にいられない
「もう良いよ。僕は大丈夫だから」
そんな事言わないで、貴方が心配なの
「大丈夫、もう大丈夫だから、今迄ごめんね」
謝らないで
「ごめん…」
……本当に、良いの?もう私が居なくても貴方はちゃんと眠れる?
「うん、だから、もう休んでね」
そう……
「一緒に寝よう。いつか話したあの夢みたいに」
ええ
「君はどんな夢が見たい?」
貴方がいるならどんな夢でも構わないよ
「へへ、嬉しいなあ」
貴方は?
「僕はね、君とずっと一緒にいる夢がいい」
叶わない願いだよ、だって……
「なにさ、夢なんだから良いじゃないか」
そうだね…もう寝ようか
「今迄ありがとう。愛してるよ」
こちらこそありがとう
「おやすみマイハニー」
おやすみマイダーリン
良い夢を
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