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「そんなこと言って!嫌な恋は新しい恋で塗り替えるのがベストよ?昨日だってせっかくナンパしてもらえたんだからちょっとくらい遊べば良かったのに」
「失恋を一時のアバンチュールでは忘れられないよ。私は出来るなら次の人は燃えるような恋してスピード結婚なんてのがいい!」
「そんな甘いこと言ってると...また変なの掴むよ?」
「だったらどんなのがいいって言うのよ?」
「趣味や考え方、同じ物が美味しいと思い合える人の方が長続きするんじゃない?特に結婚意識するならさ」
「そっかぁ...そういうものか」
「ま、でもうちらまだ22歳よ?沢山恋してそれから考えるのがベスト。この世に生まれて1.2人しか男知らないなんて勿体ないじゃない?」
「勿体ないとかの問題かな?」
「見る目を養えってこと!それよりお土産買ったの?お母さんの」
「今から買ってくる。明日空港で買ってもいいけど、売店にここのホテル限定のがあったから」
「就職予定の系列ホテルのお土産って...何か...ね?」
「ダメかな?お母さんなら喜んでくれると思うけど...」
「ま、いいんじゃない?行っておいでよ!私お風呂してるから」
「うん」
部屋にトッコを一人残し、私は売店に母への土産を買いに向かった。
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