長い一日①

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(父親のことであんなに声を荒らげて...嫌味ばかりで冷たい人かと思っていたけど、長男だからしっかりしないとって思ってるのかな。 それにとても父親のこと尊敬してるみたい。やっぱり親子なんだな...) 現実味をおびない父親の死が事件かもしれないと知らされ、他人事のように最初は聞いていたがそうも言ってられなくなってしまった。 (だって...お母さんも誰かに殺されたかもしれないんだもん! お母さんは煙草なんて吸わないし、本当に火の元には特に気を付けていた。昔怖い目にでもあったのか、お母さんの背中には広範囲ではないが火傷の痕が残っていた。 “どうしたの?”って聞いても教えてはくれなかったが、お母さんにとって日々火の元に気を配ることが心の傷に残るほどのことなんだと私は気付いたのだから。 だから地元警察の人が言った“火の不始末”なんて有り得ない!ましてや火事に気付かず寝てるなんて...) 「...!」 (お母さんの死の数日後に父親だろう人の事故、それも故意だとしたら...お母さんの死とのタイミング的に繋がりが?) そう思えてならなかった。 .
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