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「創介は音楽に明け暮れ、亜星などはまだ大学生だ。二人に相続させれば大桜寺は潰れる。でも長男であり社長のわたしと結婚すれば大桜寺家は安泰なんだよ」
「かもしれませんが私に選ぶ権利が...」
「...!」
凄いひと睨みで返された。
「それに結婚といっても形だけ、わたしと結婚すれば外で男を作ろうと構わない」
「えっ?!」
「どうせ血縁者同士で体は交わせないからな」
「そうですけど外に男なんて...」
「浮気になると?」
「形的にはそうなりますよね?」
「誰かを選んでも血縁者という事実は変わらない。結婚して一生男知らずでいるつもりか?処女のまま」
「しょ、処女じゃないです!」
「そうなのか?意外だったな♪」
何故かバカにされた感じがした。
「男性の一人や二人...」
「一人なのか?二人なのか?それとももっと?」
どれほど経験しているのか言ってみろと言わんばかりの挑発に
「一人ですけど...」
答えてしまっている私がいる。
やっぱりプッと笑われ何だか悔しい。
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