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「今流れているあのニュースの人物はお分かりですか?」
「人物って...どこかの財閥のトップの人ですよね?事故で亡くなったって...」
「はい。大桜寺財閥総裁にして...あなたの父親です」
「はっ?」
「2月28日明朝、ヘリコプターが墜落し亡くなりました」
「はぁ...あのぅ何を言って...」
「月代さん死亡の報せを受けた大桜寺玄宗が彼女の元へ向かう矢先に事故で...」
「えっ?えっ?だから何がどう?」
香田弁護士の話が頭に入って来ない。
母とその財閥のお偉い人が繋がりあるとは思えないし、それが私の父親?!
(いやいや!有り得ないでしょ?!)
パニックで頭ぐるぐる。
「そしてその大桜寺玄宗の遺言書も私が管理しているのですが、その中にあなたの名が入っています」
「ふぇっ?!」
「明日大桜寺邸にて玄宗氏の遺言書を公開します。それに野垣桃花さん、あなたも参加して戴きます」
「ちょ、ちょっと待って下さい!全然理解が出来ません!何言ってるんですか?」
「野垣桃花さん、あなたは大桜寺玄宗氏と月代さんの間に出来た子です。ですので大桜寺家の遺産相続に深く関わっているんです」
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