夢うつつ

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「星空を見上げる羊のシーラの瞳は、 しっとりと濡れているように 見えていました ... おしまい」 今日子は、絵本を閉じて 隣に座る娘の明日香の髪を撫でた。 「ねーママ、羊のシーラは何故泣いていたの?」 「さあ、どうしてかしらね」 「毎日見る夢の中の女の子が 眠れなくて 悲しいって泣いてるから?」 「そーね、 かわいそうに思ったのかしら」
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