第四章:優奈の状況

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新婚の頃は、夫の財布は優奈が握り、夫にお小遣いを渡すー ごくごく一般的な生活をしていた。 新婚の頃は夫も給料が少なく節約をしなければいけなかったが、それも楽しかった。 でも、そんな生活は長くは続かなかった。 続くはずがなかった。 優奈は、自分のこころや気持ちに嘘をついていたから。 夫なんか、愛してはいなかった。 他に、愛する男性がいたのだ。 親の束縛から逃げ出すために、それだけのために夫を「選んだ」のだった。 (落ち着いたら離婚すればいい) そう考えていた。
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