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そしてつい、宏次にメッセージをしてしまった。
「宏次さん、こころのこもったメッセージありがとうございました。
父がいなくなった後、宏次さんからのメッセージを読み、初めて号泣できました。
泣いて泣いて、涙が枯れるかと思うほど泣きました。
でも、まだまだ悲しいのです。宏次さんはどうやって乗り越えられましたか?」
ほどなくして、宏次から返事が届いた。
「優奈さん、いっぱいいっぱいお話してください。優奈さんのお父さんのことを。
ボクに話してください。口にすることで悲しみはきっと半分になります。
その半分を、ボクに分けてください。」
「お話、聞いてくださいますか?」
「いいですよ。ボクは一人暮らしです。いつでもどうぞ」
普通はこんな会話、成立しないだろう。
だが、正常な状態ではなかった優奈はこの言葉に縋った。
一方で宏次も、これをチャンスに優奈を口説こうとか下心は全く考えてなかった。
ただ、父を亡くした者同士、悲しみを分かち合えたらとだけ考えていた。
理由をつけるとするならば、宏次も一人暮らしで淋しく、誰かにそばにいて欲しかった。
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