第八章:同居

20/34
前へ
/87ページ
次へ
ふと目を覚ますと、見慣れない景色。 (ここはどこ・・・?) 考えた瞬間、飛び起きた。 (えっ?えっ?ええぇー!!!) セミダブルベッドが並んだ寝室。 間違いない。 優奈の自宅じゃない。 (宏次さんの家に泊まっちゃった・・・) あわてて自分の着ている服を見ると、パジャマを着ている。 男物だ。自分が着ていたTシャツの上に着ている。 な・に・も・起こらなかったことだけは確認できた。 昨夜のことを思い出してみるが、全ては思い出せない。 楽しかった。たくさん笑った。DVDも観た。 そして・・・ 泣いている自分がいた。 絶句していた。ベッドの上で動けないでいた。 (もしかして・・・・?) 考えても仕方ない。 こころを落ち着かせ、階段を下りてリビングに向かった。 テレビがついていたが誰もいない。 外を見ると、宏次のバイクがない。 テーブルの上にメモ書きがあった。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加