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4月─再会
4月末の汗ばむ午後。
西に傾き始めた陽射しの檸檬色の煌めきが降り注ぐ通学路。
俺はアイツと再会した。
それは偶然だった。
いや、必然だったのかな。
初めこそ何とも思わなかったアイツが、いつしか俺の胸の中に住み着いた。
夕方の目映い光を浴び、ふわりとなびく髪がきらきらと輝くアイツは─
(天、使…?空から舞い降りた…)
その瞬間、俺の初恋が始まった─
* * *
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