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眠るという行為は脳の休眠であり、
夢は脳の情報を整理するときに起こる現象で、
過去に見聞きしたものを一つにまとめたため現実には起こりえない現象も体験できるとされている。
はたしてそうだろうか?
飛行体験をした経験のない人間が、魔法でも使ったかのように空飛ぶ夢を見たケースは多い。
さらに、幽体離脱などの体験を夢とするなら、その際その当人が知るはずの無い情報を知っていたというケースも存在する。
夢の世界というものが存在するなんてことを誰もが一度は思ったことがあるのではないだろうか。
そんな研究を行う一人の研究者がいた。
あまり注目されない研究だったが2015年10月21日、
その研究者がユニコーンを連れ帰ることに成功する。
初めは、夢から連れ帰ったということに誰も信用しなかったが
馬などとも異なる遺伝情報を持つそのユニコーンに少なくとも新種あるいは突然変異の生物ということはすぐに認められ
現在は全く目撃例がないにも関わらず、ユニコーンを大量に連れ帰った研究者の言葉を世間は信じた。
研究者が話すには
夢の世界というのは、一種の平行世界への入り口のようなもので、
日常と変わらぬ夢もあれば、絶滅した幻獣のいるファンタジーのような夢も、今より科学の進んだ夢も、自分とは生まれる時期が違った過去のような夢も、家族や友人が死ななかったifの夢も存在するという。
そして研究者は言った。
「私は必ず、誰も簡単に夢の世界に行き来できる装置を作る。」
研究者は、長い眠りについた。
その装置の誕生を
世界中の誰もが夢見ていた。
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