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2 夢の異世界
研究者は、長い眠りから覚め、
自分の夢から
世界中の誰もが簡単に夢の世界を行き来できる装置を持ち帰った。
これにより世界は大幅に変わった。
誰もがもう会えなくなった人に会いに連れ帰り、
絶滅した幻獣を連れ帰ることで生物学の研究も進み
今より遥かに科学が進んだ夢の時代にもすぐに追い付いた。
だが、
連れ行かれた世界はどうなったのだろうか?
装置を奪われた研究者は怒り、
ユニコーンは減少
世界中で神隠しが多発。
それらの平行世界でも、同じ装置が完成した。
あらゆる世界から様々な人々、様々な動物が襲来し
それらと戦うため戦争がはじまった。
一方で政府は、
この事態が起きた責任をとらせるため、
研究者を追った。
恐竜から進化したドラゴンに乗り逃げる研究者、
今では考えられないほど高性能なロボットがそれを追う。
複数のロボットが檻に変形し、
研究者をそのまま閉じ込める。
研究者に
この事態を終結させるように政府は命令する。
兵器で人々や生物を傷付けたくはなかった研究者は、
再び夢と眠りについて研究を始める。
そして、眠りという一番意識と体が離れやすい状態が平行世界のゲートを開かせるということを発見する。
研究者は、眠りつくと、
次々と自分自身に合い、協力をあおいだ。
「すまなかった。」
「これ以上の犠牲は出したくない。」
研究者は、ひたすら自分の思いを語った。
その結果、平行世界の研究者たちが協力して研究が行われた。
「戦争を終わらせる。」
世間では誰も研究者の言葉を信じるものはいなかったが、装置は完成した。
装置の発動とともにゲートは閉じられ、
幻獣などは消えていった。
それを見届けると、
研究者たちは、永い眠りについた。
世間の人々は、やっと研究者の言葉を信じたが、もうすでに研究者は、永い眠りについていた。
それからというもの
誰もが夢を見れなくなった。
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