雪の女王

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「それなら、よかったです。幸せになれてよかった。」 「でも、あなた達本当によく似てるのよ?初めて見たとき、また神様が現れたのかと思っちゃったわあ。」 「分身、みたいなもんなんだと思います。正直なところ…よくわかんないんです。」 「貴女の世界も、幸せだといいわね。きっと辛い事もあるかもしれないけれど… 物語を渡る旅は、きっと無駄じゃないわ。」 「そう言っていただけると、心強いです。どうか、ゲルダちゃんと…お幸せに。」 カギは改めて光り出した。 ゲルダもカイも、もう大丈夫。 私を包み、次の世界へ引き込む。 「貴女も自分の世界に帰れるといいわね。応援してるわっ」 「えぇ、ありがとう。」 実はカイに秘密にしてたことがある。 ずっと気づいていたんだけど、 言わないまま、次の世界へ行こうと思う。 彼女の尻尾が…実はずっと、微かに動いていたという事を。 彼女の肩が…『昔話の結末』のあたりから、小刻みに震えていた事を。
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