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「でもキスマークがついてるってことは……、浮気相手って噂は本当なの?」
キスマーク?
不思議そうな顔をしている私に、先輩は自分の首すじを人差し指でトントンと叩いて、教えてくれる。
まさか…。
「こ、このアザですか!?」
「そうだけど…」
「こ、これがあると!何で噂が本当ってことになるんですか!?」
詰め寄る私に、先輩は口をポカーンと開けて呟く。
「すげー。天然記念物レベル」
「え!?なんですか!?」
「あ、いや…。それってね、相手の独占欲の現れだったりしてさ」
独占欲…?
「それって、アレを連想させるわけよ」
「アレ?」
「んー。そうだな、松田にはハッキリと言わないとわからないよな」
眉間に皺を寄せ、頭が痛そうにこめかみを指で擦る先輩は、そっと囁いた。
「×××だよ」
な!?
ボンッ。
と、音がたちそうなぐらいの勢いで、私の顔が赤くなる。
先輩もどこか恥ずかしそうだ。
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