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私は随分とあの人から目を離していたらしい。
「なあ」
気が付くと、お弁当の上に影ができていた。
上から降ってきたこの声は……。
こんな近くに来てたのに気づかないとか……。
顔を上げるのが怖い。
でも、今日は上げなきゃ。
「あ……」
やっぱり、御子柴先輩が、私のすぐ近くにいた。
ていうか、近過ぎるよぅ。
しかも何で黙っておられるのですか?
嬉しいを通り越して、ちょっぴり怖かったり……。
暫く何か言いあぐねた後、突然、先輩はしゃがみ込んだ。
か、顔が……近くに……。
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