プロローグ

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 そのことを両親に告げると、2人とも真っ青になり、急いで中学校に連絡してくれたのだが相手にしてもらえず、手当たり次第に色んな高校に入れてもらえないか電話をかけ始めた。  しかし、当たり前のことだがどこの高校も中々聞き入れてくれず、ようやく見つかったのは東京から遥か西にある、京都の高校だった。  そう―――俺が今入学式に向かっている、この「私立葵学園高等学校(しりつあおいがくえんこうとうがっこう)」である。  入学方法はお金の力による―――俗に言う「裏口入学」なのだが、そのことは一切内緒である。
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