わきあいあい

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もはや入学式に間に合うように急ぐ事は諦めている。実は走るのが苦手なんですwwww ふらふらと辺りを見渡しながら、門から少し行ったところで足を止める。 俺の目の前には馬鹿でかい白い建物がドドンと存在感を発揮している。 見上げた校舎はだいたい6階くらいまであり、雰囲気からしてこれが校舎であることはなんとなく察する。 しかし、1番上にはめ込まれた学校のシンボルマークをキラキラと光輝く宝石であろうものが飾り立ててあるのを、俺は死んだ魚のような目で見つめていた。 なんだこの無駄に豪華絢爛な校舎は。 どこに金使ってんの??それなんの宝石?? ダイヤですか?オパールですか?サファイアですか?はたまた金さんですか銀さんですか??キッ〇様ようこそ!って泥棒歓迎関係ですか? あ、むしろ金持ち校だからこんなの盗られてもミジンコの涙にも満たない? 「..................金持ちはよく分からない」 歩はこれから通うであろう校舎を呆然と眺めながら、ここに通うことになった去年の会話を思い出していた。
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