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目の前に晒された白い背中に、傷ひとつ残す事は許されない。
「あっ…あっ…あっ…あっ…あっ…」
「ふっ…ふっ…ふっ…ふっ…」
ぶつかり合う肌の音も、この人が溢す声も、何一つ逃したくない…。
「あっ…ぃい…修吾…奥まで来いよ…もっと…」
「そんな事言っていいんですか?
手加減しませんよ?」
さっきよりも激しく、パンッパンッと音を鳴らして、この人の中に実の成らない種を撒き散らした。
この過った関係を始めたのも、終わりにするのも、全て彼に委ねられている。
俺はただ、欲望のままにこの人を抱く…。
この時間が許される限り。
本当に願うものを手に入れるのは、夢の中でだけだ。
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