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『桜愛のことならなーんでも知ってるよ?
名前は藤明桜愛年齢は17歳。誕生日は4月10日。生まれた日は桜がたくさん咲いていた日。普段は学校の人気者として過ごしているけど仕事の時は…』
「…ヴィー」
本当に彼は私の事なんでも知っているんだろうな
家族しか知らない仕事の事も知っている
だからつい低い声で名前を呼んでしまった
『ごめんね?…さて、本題に入るけれども毎日通ってる家の近くの神社あるよね?』
「うん。なんで?」
桜愛はキョトンとした顔をし首をかしげた
『…あそこの桜の木に近ずかないで欲しいんだ……あ、明日だけだよ?』
「?…いいよ」
私は何故こんな事を言うのかが分からなかった
別に桜を見に行くために神社に行っているわけでは無い
ヴィーの考えてることが分からない…
『いい子だね…そろそろ朝がくるね。』
ヴィーがそう呟けば途端に瞼が重たくなった
さっきまでは眠く無かったのに今は立ってるのも辛いくらい眠たい
『おやすみ桜愛』
「お…やす……み」
そこからの記憶は一つもないので寝たんだと思う
桜愛が消えた空間で一つの声が聞こえる
泣きそうな…愛しい子を想うような声が。
『またね…………愛しの桜愛』
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