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出兵を喜ばねば非国民とされる。非国民とされた家族は、周りの家族や人々に白い目を向けられる。最悪の場合、村八分という事態にもなりうる。そうなっては、今後生きていくことはとてもではないが、まずできないだろう。
喜ぶしかないのだ。これからも私が生きていくためには、修二さんの死を喜ばねばならないのだ。
日常を奪ったものに日常を保障してもらうことは、屈辱以外の何者でもなかった。
「私は、どうしたら……」
どうしようもないのは、よくわかっていた。そして、一番辛いのは修二さんだということも、よくわかっていた。
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