番外編2

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食事をとると大体はソファーでDVDを見たり、ゆっくりとすごす。 小西先輩は俺を甘やかすように抱き込む。 そうして、時々、付き合う前に殴ってゴメンと言って頬を撫でたりする。 別にどうでもいい人間には、暴言も吐くし、むかつけば殴りもするだろう。 「あまり、気にしすぎない方がいいですよ。」 気を使って言ったつもりが顔をくしゃりと歪められ、どうしたらいいのか分からなくなる。 「俊介はいつも、そうやって一歩引いてる。」 困ったように笑う小西先輩は、それから「良しっ!」と自分に言い聞かせるように喋ると、おもむろに俺を抱き上げた。 「な、…なんですか?この状況。」 「いや、全部さらけ出してもらおうと思って。」 「は……?」 何を言っているんだこの人は? そのまま、俺を担いで寝室へ向かってベッドに放り出された。 視点がぐるりとなって今は天井しか見えなかった。 「さらけ出すって……。」 何を指しているのか分からない程、無知でも馬鹿でもなかった。 「自分が好き勝手したことを俊介に怒って欲しくて、更に好き勝手するって本末転倒かな?」 その表情があまりに切なげで、俺の心臓もギリギリとする。 だからだろうか、何も言えなかったのは。
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