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ぞ……と、寒気がした。
―――……カァ、カァア―――
聞いた事のない、不安になるような低音が、はっきりと聞こえた気がしたからだ。
「悠十」
「食堂にもいたじゃない」
薬代が走っていった、テーブルのまわりに居たじゃない。
君には見えないかもしれないけど、ずっと、いたんだよこいつらは。
この日、このときが来るまで、ずっと僕達を監視してた。
「『期待できないもの』達を見てたんだよ。それも今日で終わるけどね」
「……何を言って、 」
「薬代は、七限の教室にいるよ」
だから、ちゃんと迎えにいってあげてね。
刹那。
カアアアアアアアアアアアア―――――――――――――――
サイレンのようなけたたましい音が、爆発した。
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