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誰もいない教室で、静かに目を覚ます。
むくりと身体を起こし、記憶を探ってみても、どうして自分がここにいるのかわからない。
「あ」
茉也くんはどこだろう。探しに行かなくちゃ。
わたしが動かないと、彼は教室の自分の席から、頑として移動しないんだから。
教室を出ようとした時、違和感に気が付く。
何かが、自分の首に掛かっている。
細い皮紐のペンダントだった。
こんなもの、つけたっけ?
その先についているものを見て、疑問が浮かぶ。
そこには、
USBがひとつ、つながれているだけだった。
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