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「弥生くんの事が大好きだから」
なんの躊躇もなく、少し照れたように、神様は言った
答えになってるのか?
「だってだって、輪廻に乗って転生したら、弥生くんは、別の人間として生まれ変わって、その人生を歩むことになるんだよ!?そんなの弥生くんが良くても、僕が許さない!弥生くんには、弥生くんとして長い生涯を生きて欲しいの!」
俺が良くても、神様が許さないって...
俺よりも俺の人生に執着していて怖いし、正直引いた
「はぁ...つまり、俺が櫻井弥生として、その異世界でおじいちゃんになるまで生きて欲しいってこと?」
合ってるかどうかは分からないが、神様の発言から見出した俺なりの解釈だ
それを聞いた神様は目をキラキラさせて言う
「大まかに言えばそういうことだよ!それに、僕の加護を授けるから、少し危険な世界だけど、簡単には死なないから安心してね!」
やっと俺が、自体を受け入れ始めたのが嬉しいのか、あからさまにテンションが上がっている神様
加護を貰えるのはありがたいが、それ以外は今から行く世界で平凡に生きられる物でいい
小説でのチートは、見るのは良いが、その本人にはなりたくない。
などと考えていると神様が口を開く
「じゃあ、その世界での弥生くんの能力とか色々と準備を進めてくるから、ここでちょっと待っててね!」
と言い、どこかに行こうとする神様
「え、あ、ちょっと待っ...」
能力は普通でとお願いしたかったが、引き止める言葉を出す前にどこかへ行ってしまった...
まぁ、神様は心を読めるし、きっとさっきの考えていた事も読んでいただろう
少し嫌な予感がするが、気の所為だろう
そう思いたい
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