100人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
暫くボーッとしながら、座って待っていると
意外と早く神様が帰ってきたので、立ち上がり神様の元へ駆け寄る
「おかえりなさい。早かったね?」
そう言った途端、神様の顔がニヤつき始めた
自分が何か可笑しい事を言ったのだろうか...と思っていると神様が口を開く
「えへへ〜。今の台詞、夫婦みたいだね!ていうか、さっきまでボーッとしてたのに、僕に気づいたら駆け寄ってくるのとか、お家で旦那の帰りを待ってたお嫁さんかな?もう、弥生くんってば、可愛すぎて僕、困っちゃうなぁ」
確かに自分の発言が原因だったみたいだが、こんな何気ない発言で、そこまでの想像が出来るこの神が何よりもヤバい
「...それで、もう準備は出来たの?」
「うん!事前に準備は済ませてあったから、最終確認だけしてきたんだ。だから、もういつでも行けるよ!えっと...あそこの世界に繋がってる扉は.....あっちだ。弥生くんついてきて!」
そう言い、神様は俺の手を掴み、歩き出す
こんな性格でも、物事をテキパキとやってのける様は、優秀なんだと思う他ない
しかも、俺を異世界に行かせるのも、権限を使ったからとか言ってたし...
どれだけ地位が高いんだろう、この神様
しばらく歩いていると、大きな扉が沢山並んでいる所に来た。
それぞれの扉には、読めないが多分文字なのであろう名札が掛けてある。
おそらく、それぞれの世界の名前でも書いてあるのだろう。
わかりやすいな
なんて、思いながら先へ進む
最初のコメントを投稿しよう!