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「ありがとう、優馬~♪」
優馬に漫画を買ってもらった俺はすごい上機嫌になり、帰りの横断歩道で鼻歌を歌いながら信号が変わるのを待っていた
すると、少し間を置いてから、優馬が口を開いた
「これからもちょくちょく外出しろよ」
「え~、どうして?」
純粋な疑問を優馬にぶつける
「お前最近、昼夜逆転しかけてるだろ。太陽の光を浴びないと、夜に眠れなくなって安定した生活が送れないんだよ」
「へぇ、そうなんだ。」
確かに昼夜逆転すると何かと面倒だ
昔、夏休みの時期に、昼夜逆転した事があるが、頭はよく働かないし、元の生活に戻るのにも苦労した覚えがある
などと暫く意識を周りから離していると
いつの間にか信号が青になっていたようで
優馬が青になった信号を先に渡っている
それに気付き、急いで優馬の後から付いていこうとすると
左の方からトラックがすごい勢いで走ってきていた
咄嗟に体が動く
「優馬!!」
そして優馬の背中を押そうとした
そう、押そうとしたんだ
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