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「Thank you. But I refuse dating?」
(そりゃどうも。でもデートはお断りだけど?)
宇佐が視線を上げ、ちらりと男の顔を覗きながら、いかにも不機嫌といった面持ちで英語で返す。
男は宇佐の返事に対して、思いの外嬉しそうにからからと笑った。
「Haha, I'm sorry but I am too busy.
Let's look forward to another opportunity」
(ハハ、残念だが俺も忙しくてな。
又の機会を楽しみにしておくとしよう)
男から双眼鏡を返してもらった宇佐は、ゆっくりと立ち上がりながら膝の埃を払い落とした。
その、宇佐のすらりとした背を舐めるように見ながら、男が呟いた。
「You are pretty cool after all.
If my defense range is a little lower, immediately I guess you are inviting or pushing over, ha ha ha」
(やはりお前はかなりイケてる。
俺の守備範囲がもう少し低かったら、すぐさまデートに誘うか押し倒してるだろうな、ハハハ)
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