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「今日は、柚原くんの奢りだね」
「やったね!ラッキーだよ月野さん」
ニコニコと笑う前のふたりにキョトンとした表情を見せてから彼に顔を向けた
「ご迷惑じゃないですか?」
「いや、大丈夫だよ。いつもの事だから、こいつらだけに出して月野さんに出さないのもおかしいでしょ?」
と正論を返されてしまう。確かにそれもそうだと納得せざるをえない私はお言葉に甘えてと言いながらも曖昧に笑った。
美味しそうなデミグラスソースのオムライスが今日のランチプレートだったのに何も味がしなくてただ無心にご飯を口に運び続けて、相槌をうちたまに返事を返した。
ランチが終わってからは時間が進むのは早くて気がつくと遠野さんと早見さんと最寄りの駅で手を降って改札口で別れる所だった。
ランチを終えてからの記憶が曖昧というよりほとんど記憶がないのだがちゃんと仕事を出来ていたのか不安に思いながら地下鉄の階段を降りた。
「...みぃ。だよな」
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