1人が本棚に入れています
本棚に追加
これは8割方事実と言っても過言ではない。弱点を知り、そこを打ち続け、とどめの一撃。全てが身を結んだ。試合というのは、それが巡って来た瞬間までの準備がその結果にに表れると私は信じている。準備が8割だ。
「ありがとうございます! ファンの皆さんも、中山選手の不断の努力を知っているからこそ、この盛り上がりなのだと思います!」
パチこくなや。みんなラッキーだと思ってるだろ。テキトー言うな……と気持ちはおくびにもださず、
「ありがとうございます!」
と今日何度目か分からないお礼の言葉。
「最後に、応援してくださったファンの皆様に一言お願い致します!」
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! これがやりたいがために本日ヒロイン・インタビューがあると言っても過言ではない。妄想だけど。
「そうですね、私はたまたま結果が出てしまっただけで、みなさんの方が立派で素晴らしい方々だと思っています。結婚というのは焦るものではなく、やっぱり出会いが大事なワケで。そんな方に出会えるまでは無理しなくてもいいのかもしれません。ちょっと偉そうかもしれないですけれど、私のホンネです!」
決め台詞。スっと出たけど、これが私の決め台詞。
ここまで来るのに、この発言をするのにどれほどの時を要したか。瞼をつぶった瞬間、苦労が永遠に引き延ばされ、また瞼を開けて光が取り込まれて時間軸が縮まる。
思えば遠くに――来たもんだ!
最初のコメントを投稿しよう!