セカンド・コンタクト

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セカンド・コンタクト

「おい、宮原、急げ。見失うぞ」  昼休みのチャイムの直後、手を引かれた。 「え、何が? あっ」  臼井さんの後ろ姿! 「オレは探偵になりたいって時期があってな。尾行するぞ」  慌てて俺も走り出す。 「ちっ、エレベーターに乗られたか。階段ダッシュだ」  マジで!?  ここ4階‥‥エレベーターに追いつく気なのか!  一段飛ばしで、最後は5段くらいジャンプしてる。  手すりを掴んででドリフトみたいに方向転換。  迷ってる暇ない、俺も!
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