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変わりたい!
フィットスタジオ新入社員の俺は業務命令で、お花見の場所取りをする事になった。
そこで再会した学院時代の片想いの相手、臼井美桜さん。
クールで孤高な高嶺の花、俺は想いを伝える事もできず、社会人になった。
色々アクシデントもあったけど、彼女が就職浪人になっている事を知り、告白もして、お花見に誘って面接をセッティング。
見事に彼女は採用され、俺の隣のデスクに配属された。
俺は宮原徳人19歳。
旭川アニメーション学院卒のアニメーター。
フィットスタジオはアニメ制作会社。
それから約一ヶ月過ぎた5月。
5月病なんて言ってられないほど仕事が忙しい。
そして、彼女との距離は一歩も縮められてない。
告白の返事は‥‥
「取引ですか? 最低ですね」
仕事に専念する彼女の横顔を眺めるのが清涼剤‥‥仕事中に話しかける勇気もない。
昼休みもサッと居なくなって、時間ピッタリに戻ってくる。
定時アガリ、話しかけるタイミングが無い。
唯一知っているフリーメールアドレスは「不審と感じたら即消去します」と言われた物だけ。
でも、片想いは日に日に膨れ上がってる。
一歩踏み出す勇気を‥‥俺が変わらなければ、ずっとこのままだ!
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