頼れる先輩

2/2
前へ
/165ページ
次へ
「ってなぁ、まあ、冗談だ。後輩が片想いしてる女を横取りしたりしねーよ」  芳村先輩が俺の方を向くと、全員の視線が集まる。 「宮原?」 「おう、ウチに入る前、学生時代からの片想いだとよ」  うげっ、いきなりバラされた!? 「あー、それで、花見の時に居たのか」 「はい、まあ‥‥場所取りしてたら偶然再会しまして」 「で、だ。宮原の事、援護してやってくんねーか?」 「芳村さんに、そう言われちゃ断れないッスよ。頑張れよ、宮原」  皆、好意的に応援してくれるみたいだ。 「あ、有り難う御座います‥‥」  ひたすら恐縮してしまった。
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加